楓のFF14日記

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<モードゥナ レヴナンツトール>

アリゼー
「さてと……こんな場所で突っ立ってても仕方ないわね。
「石の家」に入って、アルフィノたちの帰りを待ちましょう?」


「それもそうだね……行こうか!」

楓はアリゼーとユウギリの後について「石の家」へと向かう。



<レヴナンツトール 石の家>

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ヤ・シュトラ
「お帰りなさい。
どうやら会合は無事に終わったみたいね。
ところで、アルフィノたちの姿が見えないようだけれど……。」

石の家にはヤ・シュトラ、サンクレッドとクルルがおり、楓達を迎えた。

ガチャ……。

酒場から石の家へと入る、出入り口の扉が開かれる音がする。

その場にいた者はそちらへ目を向けると、話題の人物であるアルフィノ、パパリモ、イダが戻ってきた。



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アルフィノ
「すまない、待たせてしまったかな?」

イダ
「たっだいまー! あっ、クルル!
ナーゴの様子はどう?」



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クルル
「安心して、今は別室で眠っているわ。
タタルさんが見ていてくれるから大丈夫よ。」

ヤ・シュトラ
「私も様子を見てきたけど、傷口も塞がったようだし、後は安静にしておけば快復するはずよ。」

イダ
「よかった……。」

ひどい傷を負ったナーゴの安否を確認できたイダは胸を撫で下ろす。

ヤ・シュトラ
「それで……会合の方はどうだったのかしら?」

アリゼー
「イシュガルドをはじめとする各国が、援軍を黒衣森に派遣することになったわ。
エオルゼア同盟軍が戦力を集結させて、有事に備えるってわけ。」



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イダ
「でもさ、エオルゼア同盟軍が勢揃いするなら、鉄仮面の計画に乗っかって、帝国軍を攻めちゃえばいいじゃん。
アラミゴ側とグリダニア側から、挟み撃ちにできちゃうよ!」

イダの案を聞いたパパリモが呆れながら口を挟む。

パパリモ
「まったく……考えなしの発言はやめてくれ。
強大な帝国との戦争が、そんなに軽々しく始められるものか。」

アルフィノ
「あぁ、入念な準備もなく、帝国と事を構えるのは得策ではない。
どうにかして鉄仮面たちに、作戦を思いとどまらせることが、できれば良いのだが……。」

パパリモ
「それについては、方法がないわけじゃない……。
バエサルの長城の地下には、アラミゴ解放軍の闘士たちが掘り抜いた坑道があるんだ。
亡命希望者を逃がしたりするためのね……。」



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ヤ・シュトラ
「……つまり、そのルートで何人かをアラミゴ側に送り込んで、鉄仮面と接触、計画を思いとどまるような説得するということ?」

ヤ・シュトラの解釈にうなずくパパリモ。

パパリモ
「そのとおり。
もし賛同が得られるのなら、僕が行ってくるよ。
道にも明るいし、アラミゴ解放軍にも接点があるからね。」

イダ
「ちょっと、抜け駆けするつもり?
そーゆーことなら、アタシも行くからね。
第一、解放軍にツテがあるのは、アタシなんだから!」



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ユウギリ
「……敵地への潜入任務となれば、忍びの技も役立つだろう。
その任、私も参加させてもらいたい……。」

サンクレッド
「よし、俺も同行させてもらおう。
久しぶりにユウギリ殿と共闘するのも悪くない。」

ヤ・シュトラ
「どうやら話は決まったようね……。
そうとなれば、私とクルルは別の任務に向かうわ。
アルフィノ、あなたたちはどうするつもり?」



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アルフィノ
「私は有事に備えて、東部森林で待機するつもりだ。
楓、君も来てくれると助かる。
アリゼーは、悪いが「石の家」に残って連絡役を頼みたい。」


「うん、わかった!」



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アリゼー
「ひとり留守番だなんてね……。
まぁ、いいわ。 誰かがやらなきゃいけない役回りだもの。」

じっとしている事が苦手であるアリゼーは、ひとりで「石の家」に残ることに表情曇らせる。

アリゼー
「……みんな、気をつけてね。」


「うん……行ってくる!」

アルフィノ
「準備はいいかい、楓。
ひとまずは東部森林の「ホウソーン家の山塞」に行こう。
彼の地には、双蛇党の拠点があるからね。
そこで同盟軍の動向を確認してから、バエサルの長城が望める場所に向かうとしよう。」

バエサルの長城に最も近く、同盟軍が一度集結する拠点になるであろう「ホウソーンの山塞」へと向かう楓とアルフィノ。



<東部森林 ホウソーンの山塞>

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一足先に到着していたアルフィノ。
彼の姿を見つけ、楓は声をかける。

アルフィノ
「少しばかり先に着いたから、双蛇党の士官たちに話を聞いておいたよ。
どうやら同盟軍の将校が、アマリセ監視哨に集まっているらしい。
あの監視哨は、帝国軍の拠点を臨む場所にある。
バエサルの長城を監視するためにも、好都合なのだろう。」

そこへ、アラミゴ側へと潜入する予定のサンクレッドたちがやってきた。



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サンクレッド
「楓、アルフィノ、ここにいたか……。
俺たちは、そろそろ出発しようと思う。」

アルフィノ
「あぁ、手練れ揃いだから心配はしてないが、それでも、ギラバニアは帝国の支配下にある敵地だ。
くれぐれも気を付けてくれよ。」

イダ
「任せといてよね!
鉄仮面の首根っこひっ捕まえてやるんだから!」

すぐに調子に乗るイダに、呆れながら本来の目的を説明するパパリモ。

パパリモ
「やれやれ……鉄仮面と共闘しようと言い出したかと思えば、今度は、引っ捕まえるときたか……少しは考えて発言してくれよ。
僕たちの使命は、説得交渉なんだ。」

イダ
「わかってるって。
難しいことはパパリモに任せるからさ!」

まったく理解するつもりのないイダに、がっくりと肩を落とすパパリモ。

パパリモ
「……まったく、頭が痛くなってきたよ。
それじゃ、行ってくる……。」

パパリモ達は別れを告げ、潜入するためにバエサルの長城へと向かい歩きだす。

アルフィノ
「イダとパパリモは、相変わらずといった感じだな。
さあ、我々も出発しようか……。
「アマリセ監視哨」にいる双蛇党の斥候に状況を確認しよう。」


「じゃあ、早速私たちも出発しようか!」

楓とアルフィノはホウソーンの山塞からさらに東に位置する「アマリセ監視哨」へと出発した。



<東部森林 アマリセ監視哨>

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双蛇党の斥候
「「暁の血盟」の方々ですね?
ちょうど、ここアマルセ監視哨にて、同盟参加国の将校たちが集まることになっております。
関係者全員がそろい次第、会合が開かれる手はずになっておりますので、ぜひ、出席なさってください。」


「まだ揃ってないみたいだね……将校って誰がくるんだろ?
ここで待たせてもらおっか、アルフィノ君!」

アルフィノは楓に頷き、監視哨の中へと進む。

日が落ち、辺りを暗闇がつつみ始めたころ、見知った顔の人物が姿を現した。



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ピピン
「よく来てくれた、ご両人。」



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ヒルダ
「誰かと思えば、楓じゃないか。
イシュガルドからは、アタシたちの部隊が、出張ってきてるよ。」


「ピピンさんとヒルダちゃん!
イシュガルドの自警団のみんなも来てるんだね!?」

ル・アシャ大甲佐
「この面子がそろうのも、四国合同演習のとき以来だね。
こうして、同じ戦列に立てるなんて、光栄だよ!」


「これで四国が揃ったんだね♪」

アルフィノ
「各都市の精鋭が集まっているようで、心強い。
それで……「長城」に動きは?」

ボルセル大牙佐
「今のところは、いつもの様子と変わりはないようだが……。」



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すると長城の方から爆発音とも取れる轟音と共に火の手があがります。
すぐに見張りの者とリンクシェルで連絡を取るボルセル。



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ボルセル大牙佐
「配下の観測班より報告!
長城にて、戦闘が発生している模様……!」


「遅かった……!!?」

ピピン
「やはり、鉄仮面が動いたかッ!」


ボルセル大牙佐
「そ、それが……。」



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ヒルダ
「どういうことだい?
懸念があるなら、ハッキリ伝えておくれよ!」

ボルセル大牙佐
「こ、攻撃部隊が、各国のグランドカンパニーの制服を着用しているとの報告が……。」

ル・アシャ大甲佐
「そんな……あたしたちの舞台は、動いてなんかないよ!」



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アルフィノ
「やられた! 鉄仮面の狙いはこれか!
各国のグランドカンパニーを装って、攻撃することこそが目的!
長城の奪取など、最初から計算外なんだ!」



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ボルセル大牙佐
「そ、そうか……帝国軍からすれば、我らエオルゼア同盟軍が侵攻してしたきたように見える。
そうなれば、戦火は確実に……!」


「まったくはた迷惑な作戦だこと……。」

アルフィノ
「それすらもオトリの可能性が高い。
エオルゼア同盟軍と帝国軍をやりあわせて隙を作り、自分たちは後背のアラミゴへと向かう……。
そして、都市部で虐げられている民衆を煽り、反乱を起こさせれば、絶対的な兵力不足を補えるはずだ。
このままでは、同盟軍は体よく利用されるだけだぞ!
楓、今すぐ「バエサルの長城」に向かおう。」

楓はアルフィノに頷いてみせる。



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ピピン
「そんな無謀な!」



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アルフィノ
「鉄仮面の作戦を阻止しようと、仲間の潜入部隊が、長城に向かっているのです。
彼らを救い出す必要がある!
危険は承知の上……奇襲を受けて帝国軍が混乱している今なら、割って入ることもできましょう。
あわよくば、鉄仮面に兵を退かせることも……。」



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ピピンは瞬時に敵地真っ只中へと突入しようとする、アルフィノ達を援助する手を思案する……。

ピピン
「クッ……。
ヒルダ殿、脱出用の飛空艇の用意をお願いしても?」



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ヒルダ
「任せな!
イシュガルドで一番速い飛空挺を用意するよ!」



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ル・アシャ大甲佐
「それじゃ、あたしたちは帝国の動きに備える!
みんな、死ぬんじゃないよ!」


「うん、みんなありがとう! 行ってくる……!」



<バエサルの長城>

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鉄仮面の先制攻撃による、バエサルの長城で突如として始まった戦い。

燃え盛る炎の中に、魔導兵器の残骸が横たわる。



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その間を、エオルゼア同盟軍の制服を着た鉄仮面の同志たちが、駆け抜けていく。



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その偽軍隊の間を、悠然と深部へと歩みを進める鉄仮面の姿。



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鉄仮面
「いけ、アラミゴを救う勇士たちよ!
我らの一撃により、惰眠を貪るエオルゼアの民を目覚めさせ、悪しき帝国軍を、故郷より放逐する足掛かりとするのだ!
この一戦の勝利こそが、アラミゴの明日へと通ずると知れ!

俺は必ずアラミゴを取り戻してみせる……どんな手を使ってもな!」


<東部森林 アラミゴ国境付近>


「あそこに斥候さんがいるよ。 アルフィノ君、いこう!」

双蛇党の斥候
「ピピン少闘将からの命により、みなさんの突入を支援するため、陽動を担当させていただきます。
クリスタルの導きがあらんことを!」



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アルフィノ
「パパリモからの情報によれば、この先の獣道を使えば、「バエサルの長城」に接近できるようだ。
楓、ここからは二手に分かれよう。
私は帝国軍の防衛網を突破して、最短距離で長城に接近……。
秘密坑道に入って、パパリモたち潜入部隊を呼び戻しにいく。

君は、少数の手勢を率いて「バエサルの長城」に取り付いて、その頂きを目指してもらいたい。
何としても鉄仮面に、部隊を引きあげさせるんだ。」


「わかった……!」



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アルフィノ
「私は、潜入部隊と合流した後、すぐに君たちの後を追う。
ヒルダたちに連絡をつけて、脱出路も確保しておくつもりだ。
ここからは、迅速な行動が物を言う……頼んだぞ!」


「アルフィノ君、気を付けてね!」

アルフィノは秘密坑道へ、楓はバエサルの長城へと向かった。



次回へ続く……。

<グリダニア>

アイメリク
「さて、会合の件だな……。
双蛇党が派遣してくれた出迎えの儀仗兵によれば、「不語仙の座卓」なる場所で行われるそうだが……。」



「とても綺麗な場所だよ! 案内してくれる人がいるから、そこへ行こう。」


アイメリク
「なるほど、「物静かな導士」の案内に従えばいいと……。
了解だ、では向かうとしようか。」


<グリダニア 豊穣神祭壇>

儀仗兵に案内され、イシュガルド使節団は「物静かな導士」の元へ。


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物静かな導士
「イシュガルド代表を案内してきたと?
すでに各国の代表者や「暁」の関係者が、続々と集まりつつある。
む……あれはリムサ・ロミンサ代表の……。」


後ろを振り返ると、リムサ・ロミンサ代表のメルウィブ提督がこちらへとやってきました。



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メルウィブ
「どうやら、我々が最後のようだな。
アイメリク卿、久しぶりとなるが会合では、どうかよろしく頼む。」


アイメリク
「こちらこそ、メルウィブ提督……。」


メルウィブ
「そして、楓も、壮健なようで何よりだ……。
今日は、貴公の友人を連れてきたぞ?」


ユウギリ
「久しいな……。
リオル殿から、残る賢人が無事に見つかったと聞いた。
よかったな……楓殿。」



「うん!」


メルウィブ
「さて、積もる話も多いだろうが、まずは眼前の問題を片付けねばなるまい。
会合の場に赴くとしようか……。」


一同は物静かな導士の案内で「不語仙の座卓」へと進んで行きます。


<グリダニア 不語仙の座卓>

イシュガルドとリムサ・ロミンサの代表者、楓が「不語仙の座卓」へと姿を現すと、双蛇党の代表であるカヌ・エ・センナが歓迎してくれます。



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カヌ・エ・センナ
「ようこそ、おいでくださいました。
皆様、すでに「暁」の方々よりお聞き及びと思いますが、ギラバニアにて、不穏な動きがあるとのこと……。」



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アルフィノ
「はい。
アラミゴ解放軍の一員がもたらした情報ゆえ、確度は高いと見て、間違いないでしょう。」



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ラウバーン
「「鉄仮面」とやらが長城を占拠し得たとして、いつまでも維持することなどできまい。
長城を奪還した帝国軍の部隊が、余勢を駆って黒衣森になだれ込めば、どうなるか……。」



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カヌ・エ・センナ
「5年前の「カルテノーの戦い」では、三都市の軍勢が総力を結集してなお、第VII軍団の残余と、互角を演じたに過ぎません。
グリダニア一国の戦力では、とてもではありませんが、対抗できないでしょう。」


カヌ・エ・センナの話を聞き、目を伏せ思索していたアイメリクが面をあげます。



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アイメリク
「カルテノーの折、我らイシュガルドは、援軍の派遣要請を断り、門戸を閉ざし続けた。
その件について、あらためてこの場で謝罪の意を示したい。
だからこそ、此度の危機に対しては、グリダニアの許可さえもらえるのであれば、防衛戦力を黒衣森に派遣したいと考えますが……。」



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ユウギリ
「我らドマの民にとっても、ガレマール帝国は仇敵……。
僅かではあるが、手練を派遣することはできよう。」



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カヌ・エ・センナ
「お二方に感謝を……。
ぜひ、そうして頂けると助かります。」



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ラウバーン
「それでは、エオルゼア同盟軍として、有事に備えた防衛戦を整えるとしよう。
よろしいな?」


ウルダハ不滅隊の代表として、他国の代表に同意の確認をします。


ラウバーン
「では、行動開始だ! 勝敗は早さと速さが別つ!
事は一刻を争うのだからな!」



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楓とアイメリクは目を合わせ、頷き合います。



「エオルゼア同盟軍として新たなイシュガルドとして初めての戦いになるね……!
私も頑張らなきゃね……。」



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アリゼー
「今すぐ、アラミゴを帝国軍の手から奪還できない以上、これが「現実的な判断」ってヤツなんじゃない?
……で、アルフィノは何が不満なの?」



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アルフィノ
「……あぁ、確かに実際に選び得る、最良の選択だとは思っているさ。
しかし、鉄仮面の思惑どおりに、事が進みすぎているように思えて、釈然としない。
何かを見逃している、そんな漠然とした不安があるんだ……。」


楓とアリゼーは目を合わせ、首をかしげます。

そして、アルフィノとアリゼー、楓の三人は会合を終えた「不語仙の座卓」から退出します。


<グリダニア 豊穣神祭壇>

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アルフィノ
「無事に会合が終わって良かったよ。
ひとまず同盟軍としての対応策も決まったことだし、アリゼーの言うとおり、初動はまずまずと言えるかもしれないね。」


そこへ先に豊穣神祭壇へと戻ってきていた、イシュガルド使節団がアルフィノ達へと声をかけます。



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アイメリク
「あぁ、間に合ったようだな。
もう帰ってしまったのかと心配していたのだ。


アルフィノ
「アイメリク卿!」


アイメリク
「アルフィノ殿……それにアリゼー殿も復調されたようで、案内役を務めてくれた楓に、一言、礼を言っておきたくてね。
それから……そちらのドマの方にも感謝を……。」


奥の茂みへと視線を送るアイメリク。
するとそこからユウギリが姿を現します。



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ユウギリ
「気付いておられたか……。
失礼、気配を殺すのは忍びの性分ゆえのこと……許されよ。」



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アイメリク
「フフッ……さすがは忍びの者だな。
ともかく、我らがグリダニアに援軍の派兵を申し出たとき、貴公がすかさず同調してくれて助かった。
我々には、長くエオルゼア同盟からの協力要請を、無視し続けてきたという負い目がある。
だが、諸国の領袖(りょうしゅう)たちにとっても、イシュガルド代表による公式の謝罪は想定外だったのだろう。
扱いあぐねている様子が伝わってきたよ。
そんなとき、貴公が口火を切ってくれたおかげで、カヌ・エ殿としても、我らの援軍が受け入れやすくなった。
あらためて、礼を言わせてもらいたい……。」



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ユウギリ
「あの場で口にしたとおり、ガレマール帝国は我らの仇敵だ。
事実を言ったまでで、感謝されるようなことはしていない。
友軍として、共に戦わせてもらえれば光栄だ。」


アイメリク
「もちろんだ、頼りにさせてもらおう。
「暁」のみなも、賢人方によろしく伝えてもらいたい。
……それでは、失礼させてもらうよ。」


そう言うとアイメリクとルキアはイシュガルドへの帰路につきます。



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アリゼー
「……素直に「ごめんなさい」「ありがとう」で良いじゃないの?
政治やってる人って、ほんと回りくどい話し方をするわよね。」



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アルフィノ
「それが大人の会話というものさ。」


アリゼー
「やだやだ、知ったかぶりしちゃって……。
それより用件は済んだのなら、石の家に帰りましょ。
忍びさんも、レヴナンツトールに行くならいっしょにどう?」


アリゼーの誘いに笑顔で頷くユウギリ。


アルフィノ
「私は、シルフ族の動向と長城の様子を探りにいった、パパリモとイダに声をかけてから、帰ろうと思う。
楓、後ほど会おう。」



「じゃあ、また後でね!」

アリゼーとユウギリ、楓は石の家へと向かいます。



<モードゥナ レヴナンツトール>

ユウギリ
「本当に似ているな。
アルフィノ殿とアリゼー殿は……。
歩き方のクセまで、これほど似ているとは驚きだ。」


道中アリゼーを観察してのたのか、双子の共通点を見つけて驚いていた。



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アリゼー
「おつかれさま、楓。
お偉いさんばかりの会合って、なんだか息苦しくない?
その様子だと慣れたものって感じだけど……。」



「そんなことないよー!」


アリゼー
「それにしても、あのアルフィノが、自分から人を呼びに走り回るなんてねぇ……。
時の移ろいってやつを感じるわ。」



「ま、まぁ……イシュガルドで色々あったし……ね?」


次回へ続く……。



<イシュガルド 神殿騎士団本部>

楓は暖炉の前で待っていると、ルキアは準備を終えて楓へと声をかけてきます。


ルキア
「よし、それでは我々は、一足先に大審門へと向かい、会合に出席するイシュガルド代表を待つとしよう。」



「うん。 誰が来るのかなぁ?
フォルタンさんはもうお年だから長旅は無理だろうし……。」


ルキアと楓は大審門へと向かいました……


<クルザス中央高地 大審門>

ルキア
「代表者が誰になるか気になるか?
軍事的案件ゆえ、神殿騎士団総長であるアイメリク様が、そのまま代表に就任すると見て、まず間違いないだろうな。」



「え……アイメリクさんが来てくれるの!?
だったら嬉しいなぁ……!」


楓はルキアと雑談などを交わし、代表者が現れるのを待ちます。



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アイメリク
「待たせたな、ふたりとも。
庶民院議長に相談してきたのだが、結局のところ、私がイシュガルドを代表して会合に出席することになったよ。」



「やったぁ! なんだか忙しい立場だから、他の方が代理で来るのかと思ってたよ。」



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アイメリク
「軍事や国防に関する案件については、神殿騎士団総長でもある私に、一任してくれるとのことだ。
回りくどいことと思うかもしれないが、これも共和制に移行した証といったところさ。」



「回りくどいなんてとんでもない!
しっかりとこのイシュガルドを変えていってるんだね……!」


アイメリクは楓に微笑みかけると、本題へと話を移します。



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アイメリク
「さて、さっそくグリダニに出発といきたいところなのだが、途中でキャンプ・ドラゴンヘッドに立ち寄らせてくれないか?
有事に備えて、国境周辺を固めるように指示しておきたいのでね。」



「そうだね。 じゃあドラゴンヘッドへ向かおう!」


<キャンプ・ドラゴンヘッド>

キャンプ・ドラゴンヘッドの司令室前にやってきたアイメリク一行。



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アイメリク
「では、指揮官に一言かけるとしよう。
そうだ、楓、ぜひ君もいっしょに来てくれ。
君にとっても、馴染みの顔がいるはずだからな。」



「そういえばオルシュファンさんの後任の人かぁ……誰だろう……?」


楓はアイメリクについて、司令室へと入ります。



「え……なんでこんなとこに!?」



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エマネラン
「んんっ!?
誰かと思えば、相棒じゃねぇか!
それに、アイメリク卿たちまで……いったいどうしたんです?」


オノロワ
「し、少々、お待ちを……
今すぐ温かい飲み物を用意させていただきます、はい!」



「な、なんでエマネラン君がここにいるのよ……まさか……!」



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アイメリク
「気持ちはありがたいが長居はできない……配慮は無用だ。
ルキア、事情を説明してやってくれ。」


ルキア
「ハッ……。」


ルキアはエマネランに、アイメリク不在のおり、国境への注意を強化してほしいとの旨を伝えます。



(エマネラン君に説明してるってことは、彼がここの指揮官よね……信じられないけど……)


事情を聞き終えたエマネラン。



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エマネラン
「なるほど……事情はわかりました。」


オノロワ
「巡察隊を増員し、監視体制を強化すべきでしょう。
アートボルグ砦群のフランセル様はアドネール占星台の部隊にも、協力要請をかけるべきかと思います、はい。」


アイメリク
「あぁ、そうしてくれ。
では、我々はグリダニアへ急ぐ……後は頼んだぞ。」


アイメリクへエマネランとオノロワは敬礼で応えました。

アイメリクとルキアが司令室を後にすると、エマネランが楓へと声をかけます。


エマネラン
「な、なぁ……
オレがキャンプ・ドラゴンヘッドの指揮官なんて、驚きだよな?」



「確かにおどろいたよ……!?」



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エマネラン
「自分でもよ……
まだ、あの席に座るだけの実力がないことは、わかってるんだ。



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エマネランはかつて、偉大な騎士であるオルシュファンが座していた場所を見つめます……



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エマネラン
「だけどよ、自分にできることを、自分なりにやってみるつもりさ。
オノロワやキャンプを守るみんなの助けを借りながらな。
だから、安心してグリダニアに行ってきてくれ……頼んだぜ?」



「ふふっ……エマネラン君に頼もしい言葉をかけてもらえるとはねぇ……?
ありがとぉ! 行ってくるね!」


楓はエマネランに別れを告げ、アイメリクとルキアを追いかけてグリダニアへと向かいます。



<グリダニア>

ここグリダニアへと来る途中、この国の状況も合わせて確認をしていたルキア。



PS_Messages_20200629_184316-01
ルキア
「一見すると平和に見えるグリダニアの街並みだが、この森にもガレマール帝国が入り込み、壁を築いている。
そして、その向こうは「属州」が広がっているのだ。」



「うん……確かに街や酒場なんかの人から、帝国兵の討伐依頼なんかも数件受けたことあるからね。」


アイメリク
「森都「グリダニア」……。
かつて外交上の任務で、何度か訪れたことがあるが、黒衣森の美しさには、いつも心を奪われてしまう。
だが、いかに素晴らしい場所と言えど、此度の来訪では、森の木々を楽しむことはできそうにない。
招かれた理由が理由だけにな……。」



「そうだね……でも……きっといつか、ね?」


次回へ続く……。

<石の家>


タタル
「楓さん!
ちょうどいいところに来てくださいまっした!
実は、お願いしたいことがあるのでっす。」



「お願い? タタルちゃんどうしたの?」


タタル
「ロウェナ記念会館内の工房、「ダイヤモンドフォージ」で待っていてほしいのでっす。
詳しいことは、そこでお話しますから……お願いしまっす!」



「??? うん、わかったよー!」


この「石の家」があるモードゥナ地方のレブナンツトール。

そのレブナンツトールの北側に近年建てられた会館である「ロウェナ記念会館」。

アラガントームストーンによって築いた財力でこの街の発展に多大な貢献をしている。


楓はそのロウェナ記念会館に設置されている工房へと足を運びます。


<ダイヤモンドフォージ>



「タタルちゃんは……まだ来てないみたいね。」


楓は少し工房内を見回して、職人の働きぶりを見て時間を潰します。



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タタル
「ご足労おかけしまっした。
頼みというのは、難しいことじゃありません。
しばらくの間、そのままじっとしていてくれればいいのでっす。」



「え……? じっとするの~??」


楓はふと横から複数の視線を感じ、チラと視線をやると……。



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凄腕そうな職人たちにすっかり囲まれています。



「え、ええ!? な、なになに!?」


職人一同、不敵な笑みを浮かべながら楓を見澄まして、妙な迫力にたじろぎます。


タタル
「さあ、ダイヤモンドフォージの腕利き職人のみなさん!
準備はよろしいでっすね?」


準備万端とばかりに手のひらに拳を打ちつける職人たち。


タタル
「そうそう……そのまま……
悪いようにはしないのでっす……」



「え……っと……、タタルちゃん?」


楓はその直後、一瞬にやりとするタタルの表情を見逃しませんでした……


タタル
「ぬふふふふふふふふふふ!」



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「う………まさか……あんなことを……」


タタル
「さあ、すべて完了でっす!
楓さんのあんなとこや、こんなところまで、長さや幅をバッチリ記録しまっした!


喜ぶタタルとガッツポーズを決める職人一同。



「全身くまなく測られるなんて……こんなのどーするの??」


タタル
「この採寸結果をどうするか気になりまっすか?
ダメダメ……まだ秘密なのでっす!」


クスクスと愛らしく笑うタタル。



「もう……タタルちゃん……!」


そこへ扉から一人の女性が姿を現します。


イダ
「あっ、楓!
こんなところにいたんだ!」



「あれ、イダちゃんどうしたの?」



PS_Messages_20200620_181355-01
イダ
「アルフィノから頼まれて、探してたんだよね。
よくわからないけど、石の家の「暁の間」に集合だってさ。
とにかく行ってみようよ。」



「今後の具体的な動きについての会議かなぁ?」


タタル
「楓さん、もうこちらの用件は済みましたから、アルフィノさんのところに行ってあげてくださいでっす!」



「うん、わかった! イダちゃん行こう!」


楓とイダはアルフィノが待つ石の家へと向かいます。



<石の家>

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イダ
「おっ待たせ! 呼んできたよー!」


アルフィノ
「ありがとう、イダ。
どうやら、これで砂の家に戻ったウリエンジェ以外は、全員そろったようだね。」



PS_Messages_20200620_181432-01
アリゼー
「……で、話しって何?
みんな、ヒマってわけじゃないと思うのだけど。」


アルフィノ
「……確かに。
闇の戦士が去ったとはいえ、エオルゼアの問題はまだ多く、ここに集まった者も、複数の案件を抱えている状況だ。
先のとおり、それぞれの意志に従って活動を進めるとしても、連携を欠かさないように、決めておくべきだと思ったんだ。

ミンフィリアの後継者……「暁」の次の盟主をね。」



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アリゼー
「……なるほど、ね。
だったら、もう答えが出ているんじゃない?

賢人のみんなには、その気はなさそうだし……
この前の話し合いの様子から、あなたがやるものだと思ってたわ。
政治も得意だし、問題ないでしょ?」


アルフィノ以外の暁は、さも当然かのように各々が頷きます。



PS_Messages_20200620_181545-01
アルフィノ
「待ってくれ。
私に、そんな気は……。
クリスタルブレイブの一件で、私は自身の不甲斐なさを嫌というほど知ったのだ。
これまで同様、一兵卒として働かせてもらいたい。」


ヤ・シュトラ
「そのつもりがある者がいないのなら、無理に「盟主」を決めなくてもいいんじゃなくて?」


サンクレッド
「そうだな、実績から言えば、どこかの冒険者が適任なんだろうが、これ以上の責任を押し付けるのも、酷ってもんだ。」



「え~!? むりむり!! いま心臓止まるかと思った……」


パパリモ
「盟主ともなれば、いろいろと縛られるからね。
それぞれの意志は、お互い把握してるんだ。
現に、盟主不在でも、今のところ問題なく回っている。」


すると暁の間の外から慌ただしいタタルの声と共に騒がしい音が聞こえます。


タタル
「あわわ、あわわわわ!
どうしたでっすか!」


全員顔を見合わせる暁。



「行こう!」


部屋から駆け出ると、膝をつく女性の兵士らしき姿と慌てるタタルの姿が……


アルフィノ
「タタル、いったい何が!?」


タタル
「と、とつぜん、大怪我を負ったこの方が、転がり込んできたのでっす!」


怪我を負った人物を確認してイダが叫びます。

イダ
「ナーゴ!?
なんで、キミがこんなところに!
ヤ・シュトラ、早く助けてあげて……彼女はアタシの仲間なの!」



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ヤ・シュトラ
「わかってる……クルル手伝って!
治癒魔法で、傷を塞ぐわ。」


すぐさまヤ・シュトラとクルルの2人はナーゴと呼ばれた者へ治療魔法を施します。



PS_Messages_20200620_181734-01
クルル
「安心して……出血は止められたわ。
……それにしても、まったく無茶をしてくれたものね……。
こんな状態で、走ってくるなんて……。」



PS_Messages_20200620_181737-01
メ・ナーゴ
「ありがとう……ございます……
しかし、急ぎ伝えなければならない情報があったのです。
そのためには、帝国軍の監視が厳しいルートを、使わざるを得なかった……。
案の定、見つかってこのザマですが……。」


首を項垂れるメ・ナーゴを見て、イダが励ましの言葉を送ります。


イダ
「いいんだって……アタシたち、仲間じゃん!
それよりも、ナーゴが伝えたかったことって?」


メ・ナーゴ
「イダ……ありがとう。
「暁」みなさん、あらためて自己紹介をさせてもらいます。
私の名は、メ・ナーゴ……アラミゴ解放軍の一員です。
「鉄仮面」率いる部隊が、新しい作戦を実行に移すという情報が、舞い込んできまして……どうしても、パパリモさんやイダに伝えたくてやって来たのです。」



PS_Messages_20200620_181740-01
サンクレッド
「……「鉄仮面」。
最近になって頭角を現してきたという、反帝国運動の急先鋒か……。」



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メ・ナーゴ
「はい、彼らは「バエサルの長城」を、アラミゴ側から攻めて、占拠するつもりのようです。」



PS_Messages_20200620_181755-01
パパリモ
「ガイウス・ヴァン・バエサルが、グリダニアとアラミゴの国境線上に建てた、あの巨大城壁を?
いったい、なぜそんな無茶を……。」


メ・ナーゴ
「おそらく、彼らの狙いは、国境線の垣根を取り払うことで、戦火をエオルゼア諸国へと飛び火させることでしょう……。」


アルフィノ
「アラミゴに駐留する帝国軍と、エオルゼア同盟軍を、無理矢理にでも戦わせようというのか!
解放運動に利用するために……?」



PS_Messages_20200620_181758-01
パパリモ
「それにしても無謀だ。
一時的に占拠できたとしても、確保し続けられるわけがない!
すぐに援軍が来て、奪い返されるのがオチだぞ!?」



PS_Messages_20200620_181801-01
クルル
「迷惑な話しだけれど、確かに無視はできないわね。
この情報、すぐにでも各国に伝えた方がいいんじゃない?」



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ヤ・シュトラ
「そうね……私はリムサ・ロミンサに向かうわ。
サンクレッド、あなたはウルダハをお願い。」


頷くサンクレッド。


ヤ・シュトラ
「アルフィノとアリゼーは、すぐさまグリダニアへ……。
長城に面するかの都市に、各国の代表者を集めて、対応策を協議するための段取りを付けてもらえて?」


アルフィノとアリゼーもヤ・シュトラこ言葉に頷きます。



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ヤ・シュトラ
「それから、あなたはイシュガルド……。
アイメリク議長に事情を伝えて、特使をグリダニアに派遣するように説得してちょうだい。」



「うん、わかった!」


ヤ・シュトラ
「タタルとクルルは、この子の看病をお願い。
傷が開かないように、くれぐれも無茶をさせないで……。」


タタル
「わかりましたでっす……!」



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ヤ・シュトラ
「それじゃ、取りかかりましょう。」


暁はメ・ナーゴからもたらされた情報を各国へ伝えるべく、石の家を後にします。


ギラバニアからもたらされた 不穏な報せ
それは 終わりの始まりを告げる 狼煙だったのかもしれない

戦いが始まれば 誰かが犠牲という名の対価を 支払うことになる

その現実から目を背けちゃいけないってことを
ルイゾワのじっちゃんは 教えてくれた



PS_Messages_20200620_181815-01
だから 僕は選ぶ 僕自身の選択を
そして選ばせなくてはならない 彼女自身の選択を__


<イシュガルド 神殿騎士団本部>

楓は「鉄仮面」の思惑を知らせるべく、イシュガルドへとやって来ました。



「やっぱイシュガルドは冷えるね……はやく暖炉のあるとこいこ!」


楓は神殿騎士団本部へと入ると、忙しそうに執務をこなすルキアを見つけることができました。

ルキアも楓に気がつき、声をかけます。


ルキア
「おや、楓殿ではないか……。
貴公の来訪を、心より歓迎するぞ。
して、今日は何用かな?」



「実はね……。」


楓はメ・ナーゴからもたらされた情報をルキアへと伝えます。


ルキア
「なんと……アラミゴ側で、そのような動きが?
了解した、すぐさまアイメリク様を呼んでくるゆえ、少々、こちらで待っていてくれ。」



「ルキアさんありがとう!」


楓は冷えた身体を暖めるために、暖炉の前で待たせてもらうことにしました。

しばらくすると、団長室からアイメリクがルキアと共に姿を現します。



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アイメリク
「久しいな、楓。
事情はルキアから聞いている……。
どうやら、悠長に話し込んでいる場合ではなさそうだな。」



「うん、冒険の話でも聞かせてあげたいところだけれど……すぐ返事を持ち帰らせて欲しいの。」


アイメリク
「結論から言うが、グリダニアでの緊急会合の件、よろこんでイシュガルド代表を派遣させてもらおう。
だが、私はすでに「教皇代行」ではない。
貴族院の議長を兼務するとはいえ、その一存だけで、代表者の人選を行うわけにはいかないのだ。
緊急事態ゆえ、議会の決定を待つわけにはいかぬが、せめて庶民院の議長とだけは協議させてもらいたい。
すまないが、その時間をくれるだろうか?」



「もちろん! イシュガルドが参加してくれるだけでも……!」


アイメリク
「ありがたい。」



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アイメリク
「誰が代表になるかはわからんが、ルキアにその護衛を頼みたい。
皇都防衛の任をアンドゥルーに任せ、出立の準備を整えてくれ。」


ルキア
「ハッ……。」


ルキアはすぐさま、アイメリクからの指示を行動すべく準備に取り掛かりました。


アイメリク
「それでは私は、このまま庶民院議長の下に向かう。
楓、君はルキアと共に、大審門に向かい、出立に備えていてくれ……それではな。」



「じゃあ、私はルキアさんの準備が終わるまで、暖炉の前で待ってよかな……。」


次回へ続く……。

<アマルジャ族拠点前>


「アルフィノ君。」


アルフィノ
「……ああ、これからのことを、考えなければならないね。」


サンクレッド
「楓、アルフィノ様。
俺は再度ザハラク戦陣に入って、クリスタルを探してくる。
うやむやになって、回収できてないからな。」



「サンクレッドさん一人で大丈夫??」


サンクレッド
「大丈夫、あれだけの騒ぎの後じゃ、アマルジャ族も、神降ろしの儀式どころじゃないだろう。
騒ぎに乗じて標的を掻っ攫うくらいなら、俺だけで十分だ。」


アルフィノ
「しかし、サンクレッド……」


先ほどのミンフィリアとのことを気にかけてアルフィノは心配します。


サンクレッド
「……なに、今はひとりにしてくれってことさ。
回収と後始末をすませたら、「石の家」に向かう。
アルフィノ様たちは、イダとパパリモのことを頼む。」


そう言ってサンクレッドはすぐさま、ザハラク戦陣へと向かいます。


アルフィノ
「……ここは彼に任せることにしよう。
イダたちが、調査を終えて戻ってきているかもしれない。
私は先に、「リトルアラミゴ」の方へ行っているよ。」


そしてアルフィノも一足先にここを離れました。



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アリゼー
「楓、おつかれさま。
あなたのおかげで、どうにかイチゲキをお見舞いできたわ。
……本当にありがとう。」



「ううん……アリゼーちゃんすごい技だったよ!」


ウリエンジェ
「……アリゼー様は、私に企みがあることを、いつから察しておいでだったのですか?」


アリゼー
「闇の戦士を追っているとき、グブラ幻想図書館で、あなたとアシエンが話しているのを見たのよ。」



「ええええええ!?」


アリゼー
「でもね……あなた、昔っから他人に対して一言足りないし、誰かに協力を頼むのとか、ド下手だったでしょ。」



(うわぁ……アリゼーちゃんが相手だとウリエンジェさんも形無しだね……)


アリゼー
「だから、単に裏切ったんじゃなくて、何か思案があるんだろう、ってね。
……見込み違いじゃなくて何よりだわ。」


ウリエンジェ
「さようでしたか……
アシエンを相手取る策だけに、慎重になっておりましたが……
多大なご心配をおかけして、申し訳ございませんでした……」


アリゼー
「謝罪なんていらないわ。
あなたがとった行動は、結果的に、最小限の被害で多くの命を救ったと思ってる。

……でもね。
その策を成すために、確かに犠牲になった者がいる。
だから私は、あなたを褒めたりなんかしないわよ。」


そう言うとアリゼーは楓へと顔を向けます。


アリゼー
「楓、あとのことは任せていい??
まだちょっと……大技の影響が残っててね。
少し休んでから、あなたたちの拠点に顔をだすわ。」



「うん、そうだよね! 先に向かってるね!」


ウリエンジェ
「……せめて、付き合わせてください。
後ほど「石の家」まで、ご案内いたしましょう。」


アリゼーとウリエンジェは身体を休ませられる場所へと向かいました。



「じゃあ、私はアルフィノ君と合流しようかな!」


楓はチョコボに跨り、リトルアラミゴへと向かいます。


<リトルアラミゴ>

リトルアラミゴへと到着した楓は、すでにイダとパパリモに合流していたアルフィノの姿を見つけます。



PS_Messages_20200531_165930-01
イダ
「あっ、おかえりー!
こっちの調査も、完了したよ!」


いつも通り陽気な挨拶で楓を迎えるイダ。


パパリモ
「やあ、楓。
君たちも調査おつかれさま。

僕たちで、鉄仮面の一派が使っているキャンプを調べたが、あいつらの言うとおり、クリスタルは見つからなかった。
それで……ザハラク戦陣の方は?」



アルフィノ
「実は……」


アルフィノはザハラク戦陣で起きたこと……闇の戦士との戦いや、異世界でミンフィリアと出会ったこと、闇の戦士たちを連れて第一世界へ渡ったことを二人に語りました。



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イダ
「うそ……
ミンフィリアが、そんなことになってたなんて……!」


驚くミンフィリアと、状況の理解に考え込むパパリモ。



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アルフィノ
「正直なところ、私もまだ上手く言葉が見つからないよ。
ただ……彼女たちの決心を見届けたからこそ、立ち止まりたくないんだ。」



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パパリモ
「……アルフィノ様、楓。
僕たちも、正式に「暁」に復帰してもいいかな。
離れている間にあったことを、きちんと知っておきたいんだ。

それに、今回の鉄仮面絡みの件……
奴を追うにせよ、解放軍の外側から俯瞰(ふかん)した方が、見えるものがあるかもしれない。」


イダ
「うんうん、アタシもそうしたい!
久々にみんなに会いたいよ!」


アルフィノ
「ああ、もちろん。
タタルもみんなも、君たちの帰りを待っていたんだ。
今だからこそ、元気な顔を見せてあげてほしい。」



「誰かこっちへくるよ??」


イダとパパリモの後ろから巨漢の男が姿を現します。



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グンドバルド
「あなたは……まさか、イダ様では……!?」


イダ
「……?」


イダはグンドバルドへと振り返ります。



PS_Messages_20200531_165958-01
グンドバルド
「ああ、間違いない……!
あなたが生きていらっしゃったとは……!」


驚くイダ。



「……知り合いなの~??」


イダ
「え……えっと……?」


グンドバルド
「覚えていらっしゃらないだろうか。
かつて暴君テオドリックに反旗を翻した革命軍の一員として、あなたの父上とともに戦った、グンドバルドです。」


イダとグンドバルドのやり取りに、目を細めるパパリモ。


グンドバルド
「20年前、祖国が陥落したあの日からは、この地にアラミゴ難民の受け入れ先を築くことで、解放運動に加わって参りました。

あなたとも、幾度か活動をともにしたものです。
数年前より、お姿を拝見できず、案じておりましたが……
まるであの頃のまま、お変わりないようだ。」


イダ
「あ、ああ……うん!
心配かけちゃってごめんね!

今は「暁の血盟」と一緒に活動してるんだ。
それで……その、ちょっと……表立って行動できなくて。
だけど大丈夫だから、うん!」



PS_Messages_20200531_170002-01
イダ
「そ、それじゃあ、アタシは先に「石の家」に戻ってるね!
早くみんなに会いたいしっ!」


イダは慌ててこの場を去って行きました。



「イダちゃん……?」



PS_Messages_20200531_170006-01
パパリモ
「……すまない。
彼女にも、いろいろと事情があるんだ。
つもる話は、いずれまた。」


グンドバルドはパパリモに頷き、持ち場へと戻って行きます。



PS_Messages_20200531_170011-01
パパリモ
「僕たちも、「石の家」に向かおう。」



「う、うん……」


楓とアルフィノはパパリモに促され、石の家へと向かう準備に取り掛かります。


パパリモ
「イダ……
厚い仮面で大事なことを隠しているのは、君も鉄仮面も同じじゃないか……」


パパリモはその場で呟くとアルフィノと楓の後を追います。


<石の家>

PS_Messages_20200531_170015-01
石の家へと到着した楓は、ひと通り周り全員に挨拶を済ませ、アルフィノの元へと向かいます。


アルフィノ
「おかえり、楓。
先程、サンクレッドから連絡があって、無事にクリスタルを回収できたそうだ。」



「サンクレッドさんあんな様子だったから心配だったけど、無事でよかった!」


アルフィノ
「それをアイメリク卿に返還してから、合流すると言っていた。
……これで、本当に一件落着だ。

調査に協力してくれていた、ヤ・シュトラやクルルさんにも、事情を伝えて、ここに集まるように頼んである。
皆がそろったら、「暁の間」で今後について話そう。」



「うん! じゃあ……ヤ・シュトラさんたちが来るまで、くつろいでよっかな!」



PS_Messages_20200531_170019-01
数刻の後、ヤ・シュトラとクルルが石の家へと到着し、一同は暁の間へと集います。



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各々がやるべき事のために、各地へと散っていた仲間たち。

それぞれの地で得てきた情報を交換する暁。



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イダ
「……なんだか懐かしいね。
こうして、「暁の間」にみんなで集まるのなんて、ムーンブリダのことがあって以来かな……」



PS_Messages_20200620_180508-01
パパリモ
「だけど、あのときとは顔ぶれが違う。
残った者も……あの日のままじゃないはずだ。」


イダ
「………」



PS_Messages_20200620_180515-01
アルフィノ
「遠い世界で戦ってくれている、ミンフィリアを含め……
ウルダハでの戦勝祝賀会で行方不明になった者は、これで全員、所在が掴めたことになる。」



PS_Messages_20200620_180519-01
タタル
「逃げ延びた「雪の家」で消えかけていた、「暁」の灯火が、やっとここまで戻ったんでっすね……!」


嬉しさのあまり、目に涙を溜めるタタル。


アルフィノ
「ああ、そうだとも。
……だが、「暁の血盟」は、もとの形に戻るわけじゃない。」



PS_Messages_20200620_180522-01
アルフィノ
「私は、竜詩戦争をめぐる旅で、多くの共に出会い、支えてもらって、知ったんだ……
理屈ではなく、己の願いに従って進むことを。
これからの「暁」にも、各々の願いとともにあってほしい。
もたらされる結果が、同じ「エオルゼアの救済」であっても、そこに至るために選ぶ道や思いは、異なっているはずだ。」



PS_Messages_20200620_180525-01
ヤ・シュトラ
「組織というより、協力関係にある仲間同士というわけね……
いんじゃないからしら。
私は引き続き、世界の真理を求めて、蛮神や古の神を調査するつもり。
そちらの方面は、任せてちょうだい。」



PS_Messages_20200620_180529-01
ヤ・シュトラ
「そのために、引き続き、あなたの力を借りたいのだけれど……?」



PS_Messages_20200620_180531-01
クルル
「そうね……私はシャーレアンから来た助っ人にすぎない。
自分でも、そのつもりだったんだけど……

今は、この地で起きている戦いを、最後まで見届けたいの。
ミンフィリアの親友としてもね。
だから……改めて、「暁」の仲間に入れてくれないかしら?」



「アルフィノ君……! 心強いね!」


アルフィノは楓と目を合わせ素直に喜びます。



PS_Messages_20200620_180542-01
アルフィノ
「もちろんです。
改めて歓迎します、クルルさん。」


アルフィノの言葉に微笑みを返すクルル。



PS_Messages_20200620_180546-01
サンクレッド
「ウリエンジェ。
アシエンの調査は、引き続きお前に頼っていいのか?」


サンクレッドの問いに、間を置き首を横に振るウリエンジェ。


ウリエンジェ
「我が意思は変わらねど……それは道理の通らぬこと……。
私は此度の件で、みなさんを欺き………」



PS_Messages_20200620_180550-01
サンクレッド
「おっと、それ以上はなしだぜ。
ミンフィリアの決意に、水を差すことになる。

俺は、彼女の遺した世界を守り、その奥に潜む「この星の悲しみ」とやらを知らなきゃならない。
お前がそのための頭、俺が手足……それでどうだ?」



PS_Messages_20200620_180554-01
ウリエンジェは独断で行動したことについて深く自戒しており、サンクレッドの提案にしばし沈黙します。



PS_Messages_20200620_180603-01
ウリエンジェ
「拝命いたしましょう……。
それは、確かに私が果たすべき責任です。
闇を排すため散った、ムーンブリダに報いるためにも……。」



PS_Messages_20200620_180606-01
イダ
「それじゃ、アタシたちは、もう少しアラミゴ解放運動の様子を見てみるよ。

今回の、鉄仮面とアマルジャ族の取引のこともあるし、アラミゴに赴任した新総督が、アブナイ奴なのも本当なんだ。
だから当然、放っておけないでしょ?」


パパリモ
「…………。」



PS_Messages_20200620_180609-01
アルフィノ
「アリゼー、君はどうする?」



PS_Messages_20200620_180641-01
アリゼー
「組織なんて嫌いよ、相変わらずね。」


強く言い放つとアリゼーは楓へと視線を送ります。



PS_Messages_20200620_180645-01

「え………っと……??」


アリゼーは表情を和らげ、言葉を続けます。



PS_Messages_20200620_180738-01
アリゼー
「でも、新しい「暁」の在り方は悪くないわ。
………あなたもいるしね。」



「アリゼーちゃん……。」


アリゼーは立ち上がり、暁が集まる中央へと向かいます。



PS_Messages_20200620_180742-01
アリゼー
「ああ、できれば「アリゼー様」はやめてよね。
私は、ルイゾワお祖父様の孫として、ここにいるんじゃない。
自分自身で、これを選んだんだから。」



PS_Messages_20200620_180745-01
アルフィノ
「……それについては、私も頼む。
私が、肩書きなどなくとも仲間にたる男だと思えたらで構わない。」


アルフィノのセリフに口を抑えて笑うタタル。



PS_Messages_20200620_180749-01
タタル
「ではでは、私は、アルフィノ「さん」やみなさんが、しっかり活動できるように、受付としても経理としても、バリバリ腕をふるっていきまっす!」


タタルの決意表明に笑みがこぼれるアルフィノ。



PS_Messages_20200620_180752-01
アルフィノ
「……ありがとう、タタル。」


アルフィノは楓へと身体を向け声をかけます。



PS_Messages_20200620_180755-01
アルフィノ
「君の思いも聞かせてくれないか?
ほかでもない……君自身の、思いを。」



「わ、わたし!?」



PS_Messages_20200620_180900-01

「………。」



PS_Messages_20200620_180903-01

「まだ見ぬ世界への冒険を……したいかなぁ!」



PS_Messages_20200620_180907-01
アルフィノ
「……なるほど、実に君らしい。」



PS_Messages_20200620_180913-01
ヤ・シュトラ
「行く手に待ち受ける困難が多くとも……
この場所が、エオルゼアに夜明けをもたらさんとする者が集う、真の「暁」であらんことを願いましょう。」


全員深い祈りと共に頷きあいます。

厳かな「暁」の再出発を終え、各々準備に取り掛かります。


アルフィノ
「楓、この広間を見てくれ。
これが今の「暁の血盟」だ。

三国の盟主や、イシュガルドの人々……
イゼルとエスティニアン卿に、ドラゴン族や、闇の戦士たち。
彼ら全員との出会いがあったからこそ、今がある。

それを思うと……少しだけ背中を押される気がするんだ。
どこに向かうべきかは、悩んでばかりだがね。

……行こう、楓。
我々には、まだ知らない場所がある。
そこできっと、望む未来に繋がる出会いが、待っているんだ。」



「うん……!」


ともに戦った仲間あるいは その手で挫いた敵
去りゆく者の魂を それぞれが抱いて
魂を継ぐ者たちは 歩みを続けていく



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パパリモが楓の方に近づき、声をかけます。


パパリモ
「頼みがあるんだ。
ミンフィリアに託されたっていう、名状トゥプシマティ……
それを僕に預けてくれないか?
じっちゃんの弟子として、悪いようにはしないさ。
ただ……嵐の予感に、備えておきたくてね。」



「私よりパパリモ君の方がきっと上手く扱ってくれると思う。
はい、これ……」



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楓はパパリモに杖を手渡します。


パパリモ
「ありがとう。」



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「ううん!
じゃあ……イダちゃんとうまくやってよね!」



終わりは 始まり……
故に 新たな物語をはじめるには
何かを 終わらせなくてはならないのだろう


<リトルアラミゴ付近>

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鉄仮面が報告をおこなっている相手は……



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鉄仮面
「……そうか、ご苦労。
お前は兵として前線に合流しろ。
次は大きな戦いになるゆえ、私自ら出よう。」


本物の鉄仮面が調査報告を受け、影武者に指示を出しました。

影武者が立ち去ると鉄仮面の背後から声が……



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アシエン・エリディブス
「今回は、まんまと使われたようだな。」


鉄仮面はアシエンと向き合うように身体を翻します。


鉄仮面
「こちらの計画に支障はない。
本当に使われたのは自分たちだとも知らずに、闇の戦士……哀れな連中だった。」



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鉄仮面
「貴様こそいいのか?
闇の戦士は、貴様の手駒だったのだろう。」


アシエン・エリディブス
「一時であれ、ハイデリンに力を戻されたのは予想外だったが、結果としては、むしろ好都合だ。

光で無に帰された世界など、ゾディアーク様にとっても不要な存在……。
あちらの「調停者」のお手並み拝見といこう。
それよりも、君に手土産がある。
……君が憐れんだ、闇の戦士たちが回収したものだ。」



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アシエンの前に黒いもやが出たかと思うと、氷漬けにされた何かが現れます。



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それは楓とアルフィノがイシュガルドでニーズヘッグに打ち勝った際に、雲海へと投げ捨てたはずの「竜の眼」でした……



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アシエン・エリディブス
「かの地で絶えた、邪竜の眼だ。
さまざまな蛮族を試したが、君が適役とみた。
……受け取るがいい。」


竜の目を手に取る鉄仮面。


アシエン・エリディブス
「果てのない絶望と怒り、深い怨嗟にまみれた心の持ち主……
その眼には、やはりそういう者がふさわしい。
どう使うも、君次第だ。」


アシエンは龍の眼を鉄仮面に渡し、闇の中へと身体を消します。

鉄仮面は手の中にある龍の眼を見つめます……



<カルテノー平原>

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????
「フン、こんなところにありやがったか……。」



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淡く光るアラグ文明の遺産の前でニヤリとするガレマール人の男。



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ネロ
「くく……待たせたなぁ!
存分に遊ンでやるぜ、この新しい玩具でなッ!」


高笑いをはじめるネロ。



次回へ続く……

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