<ドラヴァニア雲海 モーグリ修復団 本部>
タレソン
「道具の更新は、首尾よくいったようじゃ。
これで一層、修復団の腕前も上がっていくじゃろう。
…ワシとお主の仕事ゆえ、当然の結果じゃな。」
楓
「は…はは…...w
(ひとえに、タレソンさんの無茶振りの結果かと…)」
さて、道具を新調して、モグジン君は技術的にも大分あがってるはず…!
モグジン
「センセイ、待っていたくぽ!
モグと一緒に、オヤカタの話を聞いてほしいくぽ!
きっと、あの石像の修復について、話をするつもりくぽ!」
楓
「タレソンさんと…?
うん、じゃあ一緒に聞きにいこっか!」
私は、モグジン君と一緒に、すぐ隣にいるタレソンさんに話を聞きに行きます。
タレソン
「おお、冒険者殿。
すまぬが少々、待ってもらえるか?
まだ参加者が揃って…っと、来たようじゃな。」
おお、冒険者殿って…
絶対私とモグジン君の会話聞こえてたでしょう?ww
それはともかく…参加者??
誰だろう…?
オル・ディー
「おうおう、話しってなんでい、タレソンの爺さんよぉ?
いよいよ俺っちの力が、必要になったってことかい?」
わ、子竜のオル・ディー君だったのか!
久しぶりだなぁ…!
タレソン
「うむ、そのとおりじゃ。
なにせ今回は、修理の山場。
お主の力がなければ、何も始まらんからのう。」
オル・ディー
「かーっ、しゃあねぇな!
俺っちがちょいと、鱗を脱いでやるぜぃ!
…で、今回は何をするんでぃ?」
楓
「(オル・ディー君、照れてる…?w)」
モグジン
「それはもちろん!
グリンブルスティさんから依頼された、石像の修復くぽ!」
モグジン君に頷くタレソンさん。
タレソン
「その通り、「友情の証」と言われる石像じゃ。
皆、新たな道具に慣れ、腕前も磨きが掛かってきたからの。
いよいよ修復作業も大詰め…そろそろ頃合じゃろうて。」
モグジン
「くぽぽーッ!やってやるくぽーッ!
…ところで「友情の証」ってどんな形してるくぽ?」
タレソン
「資料も遺構も残っておらんので、まったくわからん。
なにせ、この広場は千年前の、人と竜が蜜月だった時代の遺跡じゃからのう…」
モグジン
「千年前…ヒトと竜…?」
オル・ディー
「さっそく、俺っちが役に立つな!
そいつはおそらく「ヒトとドラゴン」の像でぃ!
昔は数多くあったと、古き翼のダンナ方から聞いたぜぃ!」
タレソン
「人と竜の蜜月時代から、存在していた意匠となれば、なるほど、「友情の証」として相応しかろう!」
モグジン
「ヒトとドラゴン」の像が「友情の証」なのはわかったくぽ。
でも、実物がない以上、新しく造り直すしかないくぽ…
どこかに参考にできるものはないくぽ?」
タレソン
「…ファルコンネストに据えられたレリーフなら、参考になるだろうが、あれを雲海まで持ってくるわけにもいかん。
ほかに参考になりそうなものは…
そうじゃ!神殿騎士団なら、異端者から押収した彫像を保管しておるかもしれん!
冒険者殿、すまんが皇都に戻り、「アンドゥルー」卿に掛けあって、「異端の彫像」を借りてきてくれんか?」
楓
「そういうことなら、お安い御用だよ!」
タレソン
「もし、アンドゥルー卿が渋るようであれば、この書簡を彼に渡してくれ。
きっと快く、貸し出してくれるじゃろう…」
私は、タレソンさんから禍々しさが漂う書簡を受け取りました。
きっとアンドゥルーを脅迫するような内容に違いない…w
モグジン
「オヤカタ、お手本の調達はセンセイにお願いするとして、モグたちは何をすればいいくぽ?
修復の練習くぽ?」
タレソン
「お主は、モグムリと相談して、石材を用意するのじゃ!
オル・ディーは、モグジンを手伝っておくれ。」
モグジン君とオル・ディーはやる気満々のようだね!
タレソン
「ワシは、その間に石像を据える台座の準備を進めておく。
それでは一同、行動開始じゃ!」
楓
「おー!
んじゃ私もイシュガルドへとお使いに行って来ますかね!」
私は神殿騎士団にいる、アンドゥルーさんのもとへと向かいます。
<イシュガルド 神殿騎士団本部>
楓
「あ、アンドゥルーさん、ちょっとお話が…」
アンドゥルー
「…...修復の見本として、「異端の彫像」を使いたいと?
押収品を私の一存で貸し出すのは難しいな…
私としても、君への協力は惜しみたくない。
だが、規則を曲げることはできん。
なにかほかに手は…む、タレソン殿からの書簡だと?」
私は、早速アンドゥルーへ、タレソンさんから預かってきた、怪しい手紙を渡しました。
アンドゥルー
「ふむふむ…...彫像は、もともとドラヴァニア雲海にあったもの。
これを雲海に棲まうモーグリ族に「返還」する形式を採る、と。
略奪品の返還請求となれば、教皇庁とて文句は言えまい。
さすがは、ゼーメルの古狐…
このような、手続き上の穴を見つけるとはな。
…わかった、さっそく用意させよう。」
楓
「(普通に機転が効いた内容の手紙だったのね!
てっきりタレソンさんのことだから…)
ところで、ゼーメルの古狐って…?」
アンドゥルー
「む......もしや、タレソン殿のことを知らなかったのか?
彼の名はタレソン・ド・ゼーメル......前ゼーメル伯爵その人だよ。
今や引退して、悠々自適の生活をしているようだがな。
ともかく、部下から目当ての品を受け取るといい。
「ヴァンカネー」に言えば、押収した「異端の彫像」を、受け取ることができるだろう。」
楓
「ゼーメル家の当主だったの!?
どーりで切れ者なわけだね......
アンドゥルーさんありがと!」
私はアンドゥルーさんに教えてもらった、ヴァンカネーさんがいる場所へと向かいます。
ヴァンカネー
「......押収した「異端の彫像」を渡してほしいと?
アンドゥルー卿の許可があるなら、問題はない。
こんな物、何に使うつもりかわからんが、持っていくといい。」
楓
「えへへ......色々とね♪」
さて、依頼された物も手に入ったし、タレソンさんの元へと戻りましょうかね!
<ドラヴァニア雲海 モーグリ修復団本部>
タレソン
「戻ったか、冒険者殿。
「異端の彫像」は、首尾よく借り受けられたかの?」
楓
「うん、タレソンさんから預かった書簡のおかげで、すんなりと!」
私は、彫像をタレソンさんへと渡しました。
タレソン
「…これが「異端の彫像」か。
状態は悪くないし、これなら手本として使えよう。
…ときに、冒険者殿。
アンドゥルー卿に、書状を渡したようじゃの。
ならば、ワシが何者かも、聞いたのであろうな?」
楓
「う…うん......」
タレソン
「遅れてしもうたが、名乗らせていただく。
ワシの名は、タレソン・ド・ゼーメル。
すでに家督は息子に譲ったが、これでも前伯爵じゃ。
大貴族が修復計画に参加するのは、意外じゃったか?
貴族の道楽だと、お主に思われるかもしれんが…
最後くらいは、ただの職人として生きたくての。
ゼーメル家は、築城技術に長ける名門じゃ。
ゆえに、ワシは幼き頃より職人たちに親しみ、その技を身につけた。
じゃが、伯爵位を継いでからは、道具を握ることも少なくなった。
権謀術数を駆使して、権力闘争に明け暮れる日々…
すべては名門、ゼーメル家を守るため…
そんな姿ばかりを見せて、育ててしまったせいかのう。
ワシは息子らに、「職人魂」の何たるかを教えてやれなんだ。
モーグリ族への技術指導は、その贖罪なのやもしれんな。」
楓
「タレソンさん…」
タレソン
「…ファッファッファッ、つまらぬ老人の繰り事であったの。
話を石像の修復に戻そうではないか。
もちろん、冒険者殿にも、しっかり働いてもらうぞ?」
楓
「うん!
なにすればいいの~??」
タレソン
「お主に頼みたいのは、石材用の研磨布紙じゃ。
美しい石像を造り上げるには、仕上げの磨きが肝心よ。
腕利きである冒険者殿に、良質な研磨布紙を用意してもらいたい。
必要な素材は「モグムリ」から受け取り、完成したら「モグジン」へ渡しておくれ。
いつものように頼んだぞ、冒険者殿。」
楓
「わかった!
モグムリ君に材料をもらいにいこっと♪」
モグムリ
「みんなで石像を修復中くぽ。
お腹が減ったけど、一段落するまで我慢くぽ!
…冒険者さんも手伝ってくれるなら、素材をご提供くぽ!」
楓
「うん、手伝うよ!」
私はモグムリ君から、石像を磨くための道具作りを始めます。
楓
「最後の仕上げに使うものだから、品質がいい物にしないとね…!」
私はタレソンさんから依頼された、研磨布紙を完成させ、モグジン君の元へ向かいました。
モグジン
「センセイ、「石像修復用部材」を制作してくれたくぽ?
お手間を取らせて、申し訳ないくぽ。」
楓
「はい、モグジン君。
これ使って、石像完成させてね!」
モグジン
「センセイが制作する物は、いつ見てもすごいくぽ。
これなら石像自体の品質も、ぜったい高くなるくぽ!
さあ、この部材を使って修復続行くぽーッ!」
やる気に燃えるモグジン君。
あっという間に石像を完成させてしまいました。
いやぁ、モグジン君たち頑張ったね~!
モグジン
「で、できたくぽ…
完璧な形に仕上がったくぽ。
これならグリンブルスティさんも、認めてくれるはずくぽ!」
そこで丁度、様子を見に舞い降りて来たグリンブルスティさん。
グリンブルスティ
「モーグリたちよ、我が要求した石像の修復はどうだ?
そろそろ諦めて降参する頃合いかと思い、様子を見にきたのだが…」
モグジン
「これはちょうどいいところに、くぽ!
たった今、石像の修復を終えたところくぽ!
しっかりと見て、モグたちを認めるくぽ!」
グリンブルスティさんは、モグジン君たちが造り上げた像を眺めます。
グリンブルスティ
「「ヒトとドラゴン」の石像…
千年の昔に「友情の証」として据えられたものと、よく似ておる。
しかし、我は……」
モグジン
「…?」
グリンブルスティ
「いや……少し昔を思い出しただけだ。
認めよう、モーグリたちよ。
今度は気兼ねなく、この広場の修復を進めるがいい。」
モグジン
「…グリンブルスティさん、妥協した、くぽ?」
完成した石像を見上げて、考え込んでいるモグジン君。
タレソン
「道具の更新は、首尾よくいったようじゃ。
これで一層、修復団の腕前も上がっていくじゃろう。
…ワシとお主の仕事ゆえ、当然の結果じゃな。」
楓
「は…はは…...w
(ひとえに、タレソンさんの無茶振りの結果かと…)」
さて、道具を新調して、モグジン君は技術的にも大分あがってるはず…!
モグジン
「センセイ、待っていたくぽ!
モグと一緒に、オヤカタの話を聞いてほしいくぽ!
きっと、あの石像の修復について、話をするつもりくぽ!」
楓
「タレソンさんと…?
うん、じゃあ一緒に聞きにいこっか!」
私は、モグジン君と一緒に、すぐ隣にいるタレソンさんに話を聞きに行きます。
タレソン
「おお、冒険者殿。
すまぬが少々、待ってもらえるか?
まだ参加者が揃って…っと、来たようじゃな。」
おお、冒険者殿って…
絶対私とモグジン君の会話聞こえてたでしょう?ww
それはともかく…参加者??
誰だろう…?
オル・ディー
「おうおう、話しってなんでい、タレソンの爺さんよぉ?
いよいよ俺っちの力が、必要になったってことかい?」
わ、子竜のオル・ディー君だったのか!
久しぶりだなぁ…!
タレソン
「うむ、そのとおりじゃ。
なにせ今回は、修理の山場。
お主の力がなければ、何も始まらんからのう。」
オル・ディー
「かーっ、しゃあねぇな!
俺っちがちょいと、鱗を脱いでやるぜぃ!
…で、今回は何をするんでぃ?」
楓
「(オル・ディー君、照れてる…?w)」
モグジン
「それはもちろん!
グリンブルスティさんから依頼された、石像の修復くぽ!」
モグジン君に頷くタレソンさん。
タレソン
「その通り、「友情の証」と言われる石像じゃ。
皆、新たな道具に慣れ、腕前も磨きが掛かってきたからの。
いよいよ修復作業も大詰め…そろそろ頃合じゃろうて。」
モグジン
「くぽぽーッ!やってやるくぽーッ!
…ところで「友情の証」ってどんな形してるくぽ?」
タレソン
「資料も遺構も残っておらんので、まったくわからん。
なにせ、この広場は千年前の、人と竜が蜜月だった時代の遺跡じゃからのう…」
モグジン
「千年前…ヒトと竜…?」
オル・ディー
「さっそく、俺っちが役に立つな!
そいつはおそらく「ヒトとドラゴン」の像でぃ!
昔は数多くあったと、古き翼のダンナ方から聞いたぜぃ!」
タレソン
「人と竜の蜜月時代から、存在していた意匠となれば、なるほど、「友情の証」として相応しかろう!」
モグジン
「ヒトとドラゴン」の像が「友情の証」なのはわかったくぽ。
でも、実物がない以上、新しく造り直すしかないくぽ…
どこかに参考にできるものはないくぽ?」
タレソン
「…ファルコンネストに据えられたレリーフなら、参考になるだろうが、あれを雲海まで持ってくるわけにもいかん。
ほかに参考になりそうなものは…
そうじゃ!神殿騎士団なら、異端者から押収した彫像を保管しておるかもしれん!
冒険者殿、すまんが皇都に戻り、「アンドゥルー」卿に掛けあって、「異端の彫像」を借りてきてくれんか?」
楓
「そういうことなら、お安い御用だよ!」
タレソン
「もし、アンドゥルー卿が渋るようであれば、この書簡を彼に渡してくれ。
きっと快く、貸し出してくれるじゃろう…」
私は、タレソンさんから禍々しさが漂う書簡を受け取りました。
きっとアンドゥルーを脅迫するような内容に違いない…w
モグジン
「オヤカタ、お手本の調達はセンセイにお願いするとして、モグたちは何をすればいいくぽ?
修復の練習くぽ?」
タレソン
「お主は、モグムリと相談して、石材を用意するのじゃ!
オル・ディーは、モグジンを手伝っておくれ。」
モグジン君とオル・ディーはやる気満々のようだね!
タレソン
「ワシは、その間に石像を据える台座の準備を進めておく。
それでは一同、行動開始じゃ!」
楓
「おー!
んじゃ私もイシュガルドへとお使いに行って来ますかね!」
私は神殿騎士団にいる、アンドゥルーさんのもとへと向かいます。
<イシュガルド 神殿騎士団本部>
楓
「あ、アンドゥルーさん、ちょっとお話が…」
アンドゥルー
「…...修復の見本として、「異端の彫像」を使いたいと?
押収品を私の一存で貸し出すのは難しいな…
私としても、君への協力は惜しみたくない。
だが、規則を曲げることはできん。
なにかほかに手は…む、タレソン殿からの書簡だと?」
私は、早速アンドゥルーへ、タレソンさんから預かってきた、怪しい手紙を渡しました。
アンドゥルー
「ふむふむ…...彫像は、もともとドラヴァニア雲海にあったもの。
これを雲海に棲まうモーグリ族に「返還」する形式を採る、と。
略奪品の返還請求となれば、教皇庁とて文句は言えまい。
さすがは、ゼーメルの古狐…
このような、手続き上の穴を見つけるとはな。
…わかった、さっそく用意させよう。」
楓
「(普通に機転が効いた内容の手紙だったのね!
てっきりタレソンさんのことだから…)
ところで、ゼーメルの古狐って…?」
アンドゥルー
「む......もしや、タレソン殿のことを知らなかったのか?
彼の名はタレソン・ド・ゼーメル......前ゼーメル伯爵その人だよ。
今や引退して、悠々自適の生活をしているようだがな。
ともかく、部下から目当ての品を受け取るといい。
「ヴァンカネー」に言えば、押収した「異端の彫像」を、受け取ることができるだろう。」
楓
「ゼーメル家の当主だったの!?
どーりで切れ者なわけだね......
アンドゥルーさんありがと!」
私はアンドゥルーさんに教えてもらった、ヴァンカネーさんがいる場所へと向かいます。
ヴァンカネー
「......押収した「異端の彫像」を渡してほしいと?
アンドゥルー卿の許可があるなら、問題はない。
こんな物、何に使うつもりかわからんが、持っていくといい。」
楓
「えへへ......色々とね♪」
さて、依頼された物も手に入ったし、タレソンさんの元へと戻りましょうかね!
<ドラヴァニア雲海 モーグリ修復団本部>
タレソン
「戻ったか、冒険者殿。
「異端の彫像」は、首尾よく借り受けられたかの?」
楓
「うん、タレソンさんから預かった書簡のおかげで、すんなりと!」
私は、彫像をタレソンさんへと渡しました。
タレソン
「…これが「異端の彫像」か。
状態は悪くないし、これなら手本として使えよう。
…ときに、冒険者殿。
アンドゥルー卿に、書状を渡したようじゃの。
ならば、ワシが何者かも、聞いたのであろうな?」
楓
「う…うん......」
タレソン
「遅れてしもうたが、名乗らせていただく。
ワシの名は、タレソン・ド・ゼーメル。
すでに家督は息子に譲ったが、これでも前伯爵じゃ。
大貴族が修復計画に参加するのは、意外じゃったか?
貴族の道楽だと、お主に思われるかもしれんが…
最後くらいは、ただの職人として生きたくての。
ゼーメル家は、築城技術に長ける名門じゃ。
ゆえに、ワシは幼き頃より職人たちに親しみ、その技を身につけた。
じゃが、伯爵位を継いでからは、道具を握ることも少なくなった。
権謀術数を駆使して、権力闘争に明け暮れる日々…
すべては名門、ゼーメル家を守るため…
そんな姿ばかりを見せて、育ててしまったせいかのう。
ワシは息子らに、「職人魂」の何たるかを教えてやれなんだ。
モーグリ族への技術指導は、その贖罪なのやもしれんな。」
楓
「タレソンさん…」
タレソン
「…ファッファッファッ、つまらぬ老人の繰り事であったの。
話を石像の修復に戻そうではないか。
もちろん、冒険者殿にも、しっかり働いてもらうぞ?」
楓
「うん!
なにすればいいの~??」
タレソン
「お主に頼みたいのは、石材用の研磨布紙じゃ。
美しい石像を造り上げるには、仕上げの磨きが肝心よ。
腕利きである冒険者殿に、良質な研磨布紙を用意してもらいたい。
必要な素材は「モグムリ」から受け取り、完成したら「モグジン」へ渡しておくれ。
いつものように頼んだぞ、冒険者殿。」
楓
「わかった!
モグムリ君に材料をもらいにいこっと♪」
モグムリ
「みんなで石像を修復中くぽ。
お腹が減ったけど、一段落するまで我慢くぽ!
…冒険者さんも手伝ってくれるなら、素材をご提供くぽ!」
楓
「うん、手伝うよ!」
私はモグムリ君から、石像を磨くための道具作りを始めます。
楓
「最後の仕上げに使うものだから、品質がいい物にしないとね…!」
私はタレソンさんから依頼された、研磨布紙を完成させ、モグジン君の元へ向かいました。
モグジン
「センセイ、「石像修復用部材」を制作してくれたくぽ?
お手間を取らせて、申し訳ないくぽ。」
楓
「はい、モグジン君。
これ使って、石像完成させてね!」
モグジン
「センセイが制作する物は、いつ見てもすごいくぽ。
これなら石像自体の品質も、ぜったい高くなるくぽ!
さあ、この部材を使って修復続行くぽーッ!」
やる気に燃えるモグジン君。
あっという間に石像を完成させてしまいました。
いやぁ、モグジン君たち頑張ったね~!
モグジン
「で、できたくぽ…
完璧な形に仕上がったくぽ。
これならグリンブルスティさんも、認めてくれるはずくぽ!」
そこで丁度、様子を見に舞い降りて来たグリンブルスティさん。
グリンブルスティ
「モーグリたちよ、我が要求した石像の修復はどうだ?
そろそろ諦めて降参する頃合いかと思い、様子を見にきたのだが…」
モグジン
「これはちょうどいいところに、くぽ!
たった今、石像の修復を終えたところくぽ!
しっかりと見て、モグたちを認めるくぽ!」
グリンブルスティさんは、モグジン君たちが造り上げた像を眺めます。
グリンブルスティ
「「ヒトとドラゴン」の石像…
千年の昔に「友情の証」として据えられたものと、よく似ておる。
しかし、我は……」
モグジン
「…?」
グリンブルスティ
「いや……少し昔を思い出しただけだ。
認めよう、モーグリたちよ。
今度は気兼ねなく、この広場の修復を進めるがいい。」
モグジン
「…グリンブルスティさん、妥協した、くぽ?」
完成した石像を見上げて、考え込んでいるモグジン君。
モグモグ修復団によって石像が修復されました。
しかしモグジンには、グリンブルスティの様子が気になるようです…
次回へ続く…
しかしモグジンには、グリンブルスティの様子が気になるようです…
次回へ続く…