<石の家>


タタル
「楓さん!
ちょうどいいところに来てくださいまっした!
実は、お願いしたいことがあるのでっす。」



「お願い? タタルちゃんどうしたの?」


タタル
「ロウェナ記念会館内の工房、「ダイヤモンドフォージ」で待っていてほしいのでっす。
詳しいことは、そこでお話しますから……お願いしまっす!」



「??? うん、わかったよー!」


この「石の家」があるモードゥナ地方のレブナンツトール。

そのレブナンツトールの北側に近年建てられた会館である「ロウェナ記念会館」。

アラガントームストーンによって築いた財力でこの街の発展に多大な貢献をしている。


楓はそのロウェナ記念会館に設置されている工房へと足を運びます。


<ダイヤモンドフォージ>



「タタルちゃんは……まだ来てないみたいね。」


楓は少し工房内を見回して、職人の働きぶりを見て時間を潰します。



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タタル
「ご足労おかけしまっした。
頼みというのは、難しいことじゃありません。
しばらくの間、そのままじっとしていてくれればいいのでっす。」



「え……? じっとするの~??」


楓はふと横から複数の視線を感じ、チラと視線をやると……。



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凄腕そうな職人たちにすっかり囲まれています。



「え、ええ!? な、なになに!?」


職人一同、不敵な笑みを浮かべながら楓を見澄まして、妙な迫力にたじろぎます。


タタル
「さあ、ダイヤモンドフォージの腕利き職人のみなさん!
準備はよろしいでっすね?」


準備万端とばかりに手のひらに拳を打ちつける職人たち。


タタル
「そうそう……そのまま……
悪いようにはしないのでっす……」



「え……っと……、タタルちゃん?」


楓はその直後、一瞬にやりとするタタルの表情を見逃しませんでした……


タタル
「ぬふふふふふふふふふふ!」



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「う………まさか……あんなことを……」


タタル
「さあ、すべて完了でっす!
楓さんのあんなとこや、こんなところまで、長さや幅をバッチリ記録しまっした!


喜ぶタタルとガッツポーズを決める職人一同。



「全身くまなく測られるなんて……こんなのどーするの??」


タタル
「この採寸結果をどうするか気になりまっすか?
ダメダメ……まだ秘密なのでっす!」


クスクスと愛らしく笑うタタル。



「もう……タタルちゃん……!」


そこへ扉から一人の女性が姿を現します。


イダ
「あっ、楓!
こんなところにいたんだ!」



「あれ、イダちゃんどうしたの?」



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イダ
「アルフィノから頼まれて、探してたんだよね。
よくわからないけど、石の家の「暁の間」に集合だってさ。
とにかく行ってみようよ。」



「今後の具体的な動きについての会議かなぁ?」


タタル
「楓さん、もうこちらの用件は済みましたから、アルフィノさんのところに行ってあげてくださいでっす!」



「うん、わかった! イダちゃん行こう!」


楓とイダはアルフィノが待つ石の家へと向かいます。



<石の家>

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イダ
「おっ待たせ! 呼んできたよー!」


アルフィノ
「ありがとう、イダ。
どうやら、これで砂の家に戻ったウリエンジェ以外は、全員そろったようだね。」



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アリゼー
「……で、話しって何?
みんな、ヒマってわけじゃないと思うのだけど。」


アルフィノ
「……確かに。
闇の戦士が去ったとはいえ、エオルゼアの問題はまだ多く、ここに集まった者も、複数の案件を抱えている状況だ。
先のとおり、それぞれの意志に従って活動を進めるとしても、連携を欠かさないように、決めておくべきだと思ったんだ。

ミンフィリアの後継者……「暁」の次の盟主をね。」



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アリゼー
「……なるほど、ね。
だったら、もう答えが出ているんじゃない?

賢人のみんなには、その気はなさそうだし……
この前の話し合いの様子から、あなたがやるものだと思ってたわ。
政治も得意だし、問題ないでしょ?」


アルフィノ以外の暁は、さも当然かのように各々が頷きます。



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アルフィノ
「待ってくれ。
私に、そんな気は……。
クリスタルブレイブの一件で、私は自身の不甲斐なさを嫌というほど知ったのだ。
これまで同様、一兵卒として働かせてもらいたい。」


ヤ・シュトラ
「そのつもりがある者がいないのなら、無理に「盟主」を決めなくてもいいんじゃなくて?」


サンクレッド
「そうだな、実績から言えば、どこかの冒険者が適任なんだろうが、これ以上の責任を押し付けるのも、酷ってもんだ。」



「え~!? むりむり!! いま心臓止まるかと思った……」


パパリモ
「盟主ともなれば、いろいろと縛られるからね。
それぞれの意志は、お互い把握してるんだ。
現に、盟主不在でも、今のところ問題なく回っている。」


すると暁の間の外から慌ただしいタタルの声と共に騒がしい音が聞こえます。


タタル
「あわわ、あわわわわ!
どうしたでっすか!」


全員顔を見合わせる暁。



「行こう!」


部屋から駆け出ると、膝をつく女性の兵士らしき姿と慌てるタタルの姿が……


アルフィノ
「タタル、いったい何が!?」


タタル
「と、とつぜん、大怪我を負ったこの方が、転がり込んできたのでっす!」


怪我を負った人物を確認してイダが叫びます。

イダ
「ナーゴ!?
なんで、キミがこんなところに!
ヤ・シュトラ、早く助けてあげて……彼女はアタシの仲間なの!」



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ヤ・シュトラ
「わかってる……クルル手伝って!
治癒魔法で、傷を塞ぐわ。」


すぐさまヤ・シュトラとクルルの2人はナーゴと呼ばれた者へ治療魔法を施します。



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クルル
「安心して……出血は止められたわ。
……それにしても、まったく無茶をしてくれたものね……。
こんな状態で、走ってくるなんて……。」



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メ・ナーゴ
「ありがとう……ございます……
しかし、急ぎ伝えなければならない情報があったのです。
そのためには、帝国軍の監視が厳しいルートを、使わざるを得なかった……。
案の定、見つかってこのザマですが……。」


首を項垂れるメ・ナーゴを見て、イダが励ましの言葉を送ります。


イダ
「いいんだって……アタシたち、仲間じゃん!
それよりも、ナーゴが伝えたかったことって?」


メ・ナーゴ
「イダ……ありがとう。
「暁」みなさん、あらためて自己紹介をさせてもらいます。
私の名は、メ・ナーゴ……アラミゴ解放軍の一員です。
「鉄仮面」率いる部隊が、新しい作戦を実行に移すという情報が、舞い込んできまして……どうしても、パパリモさんやイダに伝えたくてやって来たのです。」



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サンクレッド
「……「鉄仮面」。
最近になって頭角を現してきたという、反帝国運動の急先鋒か……。」



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メ・ナーゴ
「はい、彼らは「バエサルの長城」を、アラミゴ側から攻めて、占拠するつもりのようです。」



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パパリモ
「ガイウス・ヴァン・バエサルが、グリダニアとアラミゴの国境線上に建てた、あの巨大城壁を?
いったい、なぜそんな無茶を……。」


メ・ナーゴ
「おそらく、彼らの狙いは、国境線の垣根を取り払うことで、戦火をエオルゼア諸国へと飛び火させることでしょう……。」


アルフィノ
「アラミゴに駐留する帝国軍と、エオルゼア同盟軍を、無理矢理にでも戦わせようというのか!
解放運動に利用するために……?」



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パパリモ
「それにしても無謀だ。
一時的に占拠できたとしても、確保し続けられるわけがない!
すぐに援軍が来て、奪い返されるのがオチだぞ!?」



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クルル
「迷惑な話しだけれど、確かに無視はできないわね。
この情報、すぐにでも各国に伝えた方がいいんじゃない?」



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ヤ・シュトラ
「そうね……私はリムサ・ロミンサに向かうわ。
サンクレッド、あなたはウルダハをお願い。」


頷くサンクレッド。


ヤ・シュトラ
「アルフィノとアリゼーは、すぐさまグリダニアへ……。
長城に面するかの都市に、各国の代表者を集めて、対応策を協議するための段取りを付けてもらえて?」


アルフィノとアリゼーもヤ・シュトラこ言葉に頷きます。



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ヤ・シュトラ
「それから、あなたはイシュガルド……。
アイメリク議長に事情を伝えて、特使をグリダニアに派遣するように説得してちょうだい。」



「うん、わかった!」


ヤ・シュトラ
「タタルとクルルは、この子の看病をお願い。
傷が開かないように、くれぐれも無茶をさせないで……。」


タタル
「わかりましたでっす……!」



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ヤ・シュトラ
「それじゃ、取りかかりましょう。」


暁はメ・ナーゴからもたらされた情報を各国へ伝えるべく、石の家を後にします。


ギラバニアからもたらされた 不穏な報せ
それは 終わりの始まりを告げる 狼煙だったのかもしれない

戦いが始まれば 誰かが犠牲という名の対価を 支払うことになる

その現実から目を背けちゃいけないってことを
ルイゾワのじっちゃんは 教えてくれた



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だから 僕は選ぶ 僕自身の選択を
そして選ばせなくてはならない 彼女自身の選択を__


<イシュガルド 神殿騎士団本部>

楓は「鉄仮面」の思惑を知らせるべく、イシュガルドへとやって来ました。



「やっぱイシュガルドは冷えるね……はやく暖炉のあるとこいこ!」


楓は神殿騎士団本部へと入ると、忙しそうに執務をこなすルキアを見つけることができました。

ルキアも楓に気がつき、声をかけます。


ルキア
「おや、楓殿ではないか……。
貴公の来訪を、心より歓迎するぞ。
して、今日は何用かな?」



「実はね……。」


楓はメ・ナーゴからもたらされた情報をルキアへと伝えます。


ルキア
「なんと……アラミゴ側で、そのような動きが?
了解した、すぐさまアイメリク様を呼んでくるゆえ、少々、こちらで待っていてくれ。」



「ルキアさんありがとう!」


楓は冷えた身体を暖めるために、暖炉の前で待たせてもらうことにしました。

しばらくすると、団長室からアイメリクがルキアと共に姿を現します。



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アイメリク
「久しいな、楓。
事情はルキアから聞いている……。
どうやら、悠長に話し込んでいる場合ではなさそうだな。」



「うん、冒険の話でも聞かせてあげたいところだけれど……すぐ返事を持ち帰らせて欲しいの。」


アイメリク
「結論から言うが、グリダニアでの緊急会合の件、よろこんでイシュガルド代表を派遣させてもらおう。
だが、私はすでに「教皇代行」ではない。
貴族院の議長を兼務するとはいえ、その一存だけで、代表者の人選を行うわけにはいかないのだ。
緊急事態ゆえ、議会の決定を待つわけにはいかぬが、せめて庶民院の議長とだけは協議させてもらいたい。
すまないが、その時間をくれるだろうか?」



「もちろん! イシュガルドが参加してくれるだけでも……!」


アイメリク
「ありがたい。」



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アイメリク
「誰が代表になるかはわからんが、ルキアにその護衛を頼みたい。
皇都防衛の任をアンドゥルーに任せ、出立の準備を整えてくれ。」


ルキア
「ハッ……。」


ルキアはすぐさま、アイメリクからの指示を行動すべく準備に取り掛かりました。


アイメリク
「それでは私は、このまま庶民院議長の下に向かう。
楓、君はルキアと共に、大審門に向かい、出立に備えていてくれ……それではな。」



「じゃあ、私はルキアさんの準備が終わるまで、暖炉の前で待ってよかな……。」


次回へ続く……。